都合にあわせられる定時制高校とは?
定時制高校は主に昼間仕事に就き、終業後に夜間に学校に来て学習する生徒のために作られた課程である。
その結果、夜間に授業をすることが多く、1日の授業数も通常の高校(全日制)に比べると少なくなるため、多くの定時制高校は4年制となっている。
3年制の定時制高校もあるが、その場合、1日の授業数が増えたり、通信制高校と併習したりと様々な工夫をしている。
また全日制に比べ、基本的には学力の低い者や不登校だった生徒を受け入れるケースも多い。素行の悪かった生徒も多く居るため全日制の授業が終わったあと、定時制の生徒が登校すると絡まれたりすることもある。しかし、基本的には皆昼間に仕事をしているため、余計なトラブルを起こさないようにと釘を刺されていることが多く、滅多なことではトラブルにはならない。
定時制高校には大きく分けて3つの学科があり、普通科、専門教育を主とする学科、総合学科と呼ばれる。
普通科とは普通教育を主とする学科である。大学、専門学校への進学の為の準備ができるかというと疑問が残る。
専門教育を主とする学科では職業学科(農業、工業、商業、水産、家庭、情報、福祉、看護など)、普通系専門学科(理数、体育、音楽、美術、外国語、国際関係など)の2つが存在する。職業学科は、その性質上、各省庁の養成施設としての認可を受け、卒業時に各種の免許を取得したり、あるいは試験科目の一部が免除になる教育課程を編成している学科もある。